頑張れ国産時計のブログ

国産4大ブランド(セイコー、シチズン、カシオ、オリエント)を実際に販売員の立場からレビューしてます。日本の時計は非常に高品質でありながら価格的にはとてもお得感のあるものばかりですが販売している現場の人間としてもっと評価されるべきだと感じています。是非、これから国産時計を買おうかまた、スイス時計を買おうかという人にも参考になればと思います。

208回 シチズン アテッサ CC4044-53E 頑張れ国産時計のブログ

こんにちは、第二百八回目のレビューはシチズン アテッサ CC4044-53Eです。

新開発の再結晶チタンを採用(おそらく最初はカシオMRGで採用)しています。画期的なことに月面探査機「HAKUTO」のパーツの一部にシチズン製のチタンが採用されています。月面についた世界で二番目の時計で(最初はオメガ)月面作業時間としては世界最長ということになります。同じ日本人として誇らしいですね。

 

 

総合評価: 87点

 

(各項目25点満点)

 

デザイン: 22点

ベゼルとバンドの再結晶チタンのディティールで非常に力強く見えます。また、ありがちな赤やオレンジを使わずにモノトーンで仕上げたことでまとまりよく、漆黒の宇宙をイメージさせます。裏蓋にはHAKUTOのデザインがレイアウトされ特別感があります。

 

外装: 23点

チタンを使った時計の加工として世界トップの技術を誇るシチズンだからこそ今回地球ではありえないような過酷な環境でも耐えうる素材としてシチズンのチタンが使われています。

また、新開発の再結晶チタンも超高温からの急冷で仕上げたそうで非常に手間隙が掛かっています。

 

厚みは16mmと結構厚めです。GPSでクロノグラフ機構があるので薄くするのが難しいのでしょう。ラグをもう少し下に傾斜させればもっと装着性は高まると思います。

 

ムーブメント: 20点

ムーブメントはGPSソーラーとなっています。残念ながら性能的にはセイコーに劣ります。とはいえ日常使いで不便に感じることはありません。

 

コストパフォーマンス: 22点

デザインは異なりますが、特殊な素材を使ったモデルで同じようなものとしてベゼルのみに再結晶チタンを採用したMRGが33万円ということを考えるとこちらのほうがお得感が高いと思えます。

グランドセイコーもチタンモデルのみ値上げしましたが、素材が高騰している中でこの価格設定は結構頑張っていると思います。