頑張れ国産時計のブログ

国産4大ブランド(セイコー、シチズン、カシオ、オリエント)を実際に販売員の立場からレビューしてます。日本の時計は非常に高品質でありながら価格的にはとてもお得感のあるものばかりですが販売している現場の人間としてもっと評価されるべきだと感じています。是非、これから国産時計を買おうかまた、スイス時計を買おうかという人にも参考になればと思います。

レビュー 168回 グランドセイコー SBGH289 頑張れ国産時計のブログ

こんにちは、第百六十八回目のレビューはグランドセイコー SBGH289です。メカニカルダイバーの新型となります。

メカニカルダイバーの前作の600M防水から200M防水に変更となりました。

 

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総合評価: 88点

 

(各項目25点満点)

 

デザイン: 22点

ブランパンのフィフティファゾムスから続くダイバーウォッチの教科書的なデザインです。また、スポーツモデルですがブレスレットが5列になっておりスポーティさとラグジュアリーさの両立に成功しています。

ケースサイズも43,8mmですがもう少し小さい印象です。日本人には丁度いいサイズ感です。

 

外装: 22点

外装は非常に頑丈な作りとなっています。ラグジュアリーさを出す為にラグは正面は細めにしながらも厚みをかなり厚くする事で高級でありながら剛性を高めています。

また、グランドセイコーは最高の実用性を出す為にベゼルは流行のセラミックではなくステンレスにIPを施しています。セラミックは海底での作業中に葉損の危険性があるためと定期的な交換とメンテナンスを前提としているのでしょう。

 

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厚みは14,7mmと15mmを下回ってきました。これは通常の9Sムーブメント搭載のモデルが13mm台なのを考えると頑張ったほうです。

 

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バックルも海中でつけたままサイズ調整できるタイプでかつかなり丈夫なものとなっています。

 

ムーブメント: 21点

ムーブメントは36000振動の9S85を搭載しています。衝撃もたくさん掛かるであろう環境下でハイビートは安心感があります。

 

コストパフォーマンス: 23点

このクラスのダイバーズですと100万円超えがざらという中での80万円台なので価格的には安いほうです。外観は100万円以上のモデルよりも更に一段上に見えますのでロレックス、オメガで迷っている方は候補に入れても良いと思います。