こんにちは、第三十二回目のレビューはグランドセイコーのハイビートSBGH201です。
2020年最初の投稿は色々迷った末にグランドセイコーにしました。
このハイビート36000振動の凄いのは従来の機械式時計の製造の延長線上で新たにハイビート機を作ったことです。
今でも36000振動以上のものも出てはいますがシリコンを使ったり今の技術で作っていますがこのモデルは従来のものをさらに磨き上げてハイビート化を実現したことに価値があると思います。
セイコーは1968年に国産初の36000振動を世に出し、スイスの精度コンクールで上位を独占しコンクール自体が廃止になるほど世界に衝撃を与えました。
ちなみにゼニスのエルプリメロはそのころのムーブメントで今でも製造しています
総合評価: 88点
(各項目25点満点)
デザイン: 21点
デザインは非常にシンプルです。実用時計らしい見やすい時間と日付、文字盤の文字も上下バランスよく配置されていてまとまっています。
外装: 22点
高精度のザラツ研磨が施されており、シンプルながら陰影が凄くハッキリ出るので高級時計というのがすぐに分かります。
特に面と面の稜線がハッキリ見えるというのは良いですね。
こういった所はさすがです。仕上げで時計は高くも安くも見える良い例です。
厚みは3針で13mmというのはちょっと厚いかも。是非新型が出るとしたらもう2mm薄くして欲しいです。
ムーブメント: 23点
9S55という前のモデルは確かにロレックスと比べてもムーブメントの仕上げには一歩劣っていましたが、今の28800振動の9S65、そしてこの9S85は仕上げに関してもミドルレンジの時計の中ではトップクラスです。
また、従来の技術で36000振動にしたことは素晴らしいです。また、パーツも最新技術で軽量化を果たしており負荷軽減に役立っています。
ゼンマイも他ブランドよりも上部で切れにくくなっているようです。
コストパフォーマンス: 22点
今出回っている3針時計は自社ムーブメントであれば概ね60~100万しているので比較的お得な部類かと思われます。
使っていても飽きないですし、革ベルトに替えれば全然雰囲気も変わります。
ビジネスでも全く嫌味がないので営業の人にもピッタリです。
1本良い時計をということであればおススメです。