こんにちは、第百四十六回目のレビューはザシチズン NC0200-90Eです。今年発売になった新型自社キャリバーを搭載した意欲作です。こちらは限定ではないモデルですが注文殺到の為入荷が滞っています。
総合評価: 92点
(各項目25点満点)
デザイン: 23点
デザインはクラシックな佇まいとなっています。文字盤の荒らした感じは高級感と新任製の両立を図ったものとなります。また、インデックスの3,6,9と偶数の幅が違ったり、針の先を鋭くしています。このあたりは雲上時計と比べても遜色のないものでしょう。
針も非常に鋭くなっており、機械で型作った後に手作業もしくはマシンを使った手作業で針を鋭くしています。この価格帯でこの仕上げはスイス時計にはほとんど見られません。
外装: 22点
外装もシチズンらしく非常に手間隙の掛かるものになっています。
ケースの稜線がしっかりと立っていてつや消しと艶出しが非常にバランスの良いものになっています。いかにもな感じは全くなく非常に上品です。
ケースバックもこのモデルは何段にもなっていて裏を見たときに非常に手の込んだものだとわかります。
厚みが10,9mmというのもこの立体的なケースをして良く頑張ったと思います。グランドセイコーの9S85モデルは大体が13mm以上あることを考えると装着性の面では大きく優位に立っています。
ムーブメント: 24点
ムーブメントはこのモデルの一番の特徴です。新開発の0200はいまだ名機との呼び声高い0910の後継フラッグシップ機となります。
精度は-5~+10秒/日から-3~+5秒/日とクロノメーター以上の精度、パワーリザーブは42時間から60時間に延長されています。
テンプもフリースプラングになりより衝撃にも強くなりました。
コストパフォーマンス: 23点
ムーブメント、ケースの作りを総合的に考えてもこの価格帯はとてもお買い得感のあるものだと思います。
グランドセイコーの9S85ムーブメントのモデルとほぼ同価格帯ですがこのあたりは好みの別れるところでしょう。