頑張れ国産時計のブログ

国産4大ブランド(セイコー、シチズン、カシオ、オリエント)を実際に販売員の立場からレビューしてます。日本の時計は非常に高品質でありながら価格的にはとてもお得感のあるものばかりですが販売している現場の人間としてもっと評価されるべきだと感じています。是非、これから国産時計を買おうかまた、スイス時計を買おうかという人にも参考になればと思います。

レビュー 145回 ザシチズン NC0200-06A 頑張れ国産時計のブログ

こんにちは、第百四十五回目のレビューはザシチズン NC0200-06Aです。

8月26日に全国一斉発売となったシチズン渾身の新作です。

こちらは発表からかなりの反響がありシチズンのフラッグシップにふさわしいものとなっています。

 

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総合評価: 89点

(各項目25点満点)

 

デザイン: 23点

デザインはクラシックな佇まいとなっています。文字盤の荒らした感じは高級感と新任製の両立を図ったものとなります。また、インデックスの3,6,9と偶数の幅が違ったり、針の先を鋭くしています。このあたりは雲上時計と比べても遜色のないものでしょう。

また、スモールセコンドの位置がとても良いです。雲上ブランドでも中途半端な位置のものが多い中でこれは大変素晴らしい。(原因はムーブメントが小さいままなのにケースだけ時代に合わせて大きくした結果秒針がもう少し上になってしますという問題)

 

外装: 22点

外装もシチズンらしく非常に手間隙の掛かるものになっています。

ケースの稜線がしっかりと立っていてつや消しと艶出しが非常にバランスの良いものになっています。いかにもな感じは全くなく非常に上品です。

ケースバックもこのモデルは何段にもなっていて裏を見たときに非常に手の込んだものだとわかります。

 

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厚みは10,9mmと非常に着けやすい厚みです。この当たりはムーブメントの直系を大きくすることで相対的に薄く出来たのでしょう。

 

ムーブメント: 24点

ムーブメントはこのモデルの一番の特徴です。新開発の0200はいまだ名機との呼び声高い0910の後継フラッグシップ機となります。

精度は-5~+10秒/日から-3~+5秒/日とクロノメーター以上の精度、パワーリザーブは42時間から60時間に延長されています。

テンプもフリースプラングになりより衝撃にも強くなりました。

見た目の美しさも0910同様こだわっていてサイドをしっかりと磨いています、また、ルビー石まわりも磨きを施し非常に高級に見えます。

この限定モデルだけはローターを22金のものを使用しています。

 

コストパフォーマンス: 20点

価格が80万円を超えてくることから安いとはいえませんが限定数がわずか55本ととても少ない本数です。すでに完売しているとのことで店頭でこのモデルを触ることは出来ないと思いますが奇跡的にまだ買えるのならシチズン渾身の限定モデルを手に入れてはどうでしょうか?