頑張れ国産時計のブログ

国産4大ブランド(セイコー、シチズン、カシオ、オリエント)を実際に販売員の立場からレビューしてます。日本の時計は非常に高品質でありながら価格的にはとてもお得感のあるものばかりですが販売している現場の人間としてもっと評価されるべきだと感じています。是非、これから国産時計を買おうかまた、スイス時計を買おうかという人にも参考になればと思います。

レビュー セイコープロスペックス SBEX009 頑張れ国産時計ブログ

こんにちは、第六十三回目のレビューはセイコープロスペックス SBEX009です。

セイコーダイバー55周年を記念して復刻されました。黒文字盤でしたが数年前にも復刻してすぐに完売したモデルの文字盤違いになります。(ムーブメントなど様々な点で違います)

 

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1965年国産初のダイバーズウォッチとして登場し、南極観測隊越冬隊員の装備品として信頼性の実証もされたモデルとなります。

 

 

総合評価: 91点

 

(各項目25点満点)

 

デザイン: 24点

国産初のダイバーで現在のセイコーダイバーのあらゆる基になったモデルです。

半世紀前のデザインながら色あせないというのは凄いですね。

ある意味ダイバーとして完成されたデザインです。

 

外装: 24点

外装は非常にこだわっています。ケースに新素材の「エバブリリアントスチール」を初採用。これは色がより白く、耐腐食性もステンレスの1,7倍もあるそうです。

ガラスも贅沢にドームサファイアを採用、ベルトはオリジナルを忠実に再現し素材をシリコンへ変更しています。(価格はラバーの3倍以上で耐久性が向上しています。)

 

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厚みは意外に厚くて14,7mmあります。ラグが下に向いているので付け心地は良いです。

 

ムーブメント: 22点

オリジナルに倣い36,000振動の8L55を採用。これまでの8L35より振動数を上げています。8Lはグランドセイコーの9Sのデチューンモデルともいわれていますので非常にいいものを採用しています。グランドセイコー以外で最高の機械式ムーブメントといえます。

 

コストパフォーマンス: 21点

限定というのと新素材、新ムーブメントと新しいものを積極的に取り入れているので決して高くはないといえます。

とくにこのファーストモデルはそもそも店頭に並ぶかどうかも分からないので迷っている方で現物見れたらラッキーと思って良いと思います。