頑張れ国産時計のブログ

国産4大ブランド(セイコー、シチズン、カシオ、オリエント)を実際に販売員の立場からレビューしてます。日本の時計は非常に高品質でありながら価格的にはとてもお得感のあるものばかりですが販売している現場の人間としてもっと評価されるべきだと感じています。是非、これから国産時計を買おうかまた、スイス時計を買おうかという人にも参考になればと思います。

239回 グランドセイコー SLGH013 頑張れ国産時計のブログ

こんにちは、第二百三十九回目のレビューはグランドセイコー SLGH013です。

 

 

総合評価: 91点

 

(各項目25点満点)

 

デザイン: 23点

44GSケース・ブレスレットに最新の9SA5を載せたモデルとなります。文字盤も春の訪れを思わせる雪解けをイメージしたテクスチャーの効いたものとなっています。繊細なデザインと高度なザラツ研磨によるハッキリとした陰影が非常に高級感を演出しています。

まさに羊の皮を被った狼のような時計です。

 

外装: 23点

外装も特にラグの直線にザラツ研磨を施し全くゆがみがないという磨き方はスイスの高級ブランドを横に並べても全く遜色がありません。

また、限定以外(このモデルも販売先限定モデルですが)としては初となるエバーブリリアントスチールを採用しています。これは海洋プラントにも使われる素材で非常に耐腐食性に優れています。

厚みは11,7mmと平均的な厚みとなっています。ラグもやや下向いていて付け心地の工場に寄与しています。

 

ムーブメント: 25点

ムーブメントは国産機械式時計最高の9SA5を搭載しています。ロレックス、オメガをはじめとした世界中の高級ブランド今後はこのムーブメントをベンチマークに更なる研究をしていくことになると思います。現状150万円以下の時計で互角といってもいいのがオメガのマスタークロノメーター位しか見当たりません。

 

コストパフォーマンス: 23点

価格は100万円以上していることから安くはありませんがこのクオリティを考えると妥当な価格設定となります。スイス時計で同等のものが作れるとしたら200万円くらいしてくるでしょう。

エバーブリリアントスチールを採用している点も非常にポイントが高いです。

どこででも買えるモデルではないのとなかなか商品も見ることも出来ない状態ですがおすすめです。