頑張れ国産時計のブログ

国産4大ブランド(セイコー、シチズン、カシオ、オリエント)を実際に販売員の立場からレビューしてます。日本の時計は非常に高品質でありながら価格的にはとてもお得感のあるものばかりですが販売している現場の人間としてもっと評価されるべきだと感じています。是非、これから国産時計を買おうかまた、スイス時計を買おうかという人にも参考になればと思います。

レビュー ザシチズン 年差1秒モデル AQ6010-06A 頑張れ国産時計ブログ

こんにちは、第十回目のレビューは今年もっとも話題をさらった話題のシチズンの年差1秒モデルです。

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世界限定100本で値段は180万円ながら海外分は発表と同時に完売?らしく国内流通がほんのわずかだけあるぐらいの人気です。

今まで数千万の時計も何本も見てきましたがケースの仕上げはこのモデルがダントツに一番です。鏡面仕上げのクオリティはこの値段であってもコスト度外視です。

さすが工作道具から自社製の世界で唯一の時計ブランドです。

このモデルはパテックフィリップやブレゲなどの超高級時計を何本も持っている人が仕事用に使うのにピッタリです。隣に並べても全く遜色ありません。

 

総合評価: 90点

 

(各項目25点満点)

 

デザイン: 22点

シンプルイズベストという表現が最もふさわしい。日付すら排除したところが潔くて良いと思います。派手さはありませんが毎日つけていても全く飽きない、気にならない時計です。ただ、目立ちたい、褒められたいという人には不向きです。

 

外装: 25点

世界最高クラスのケース仕上げ。グランドセイコー、オーデマピゲなどのザラツ研磨が今までは凄いと思っていましたがこのモデルはその遥か上をいっています。

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ケース仕上げは極めたらここまでいけるのかという参考資料にもピッタリなのでもしどこかの店頭にあれば買わなくても見せてもらうだけでも勉強になりますよ。

ケースの大きさも37,5mmと日本人にはジャストサイズ。スイス高級時計も40mm弱なので小さいことはないです。厚みは9,1mmと丁度いい厚み。

 

ムーブメント: 25点

ソーラーウォッチとしての最高精度年差1秒のムーブメント。しかもソーラーという電圧などが安定しないもので1秒以下という精度は世界でシチズン以外は不可能でしょう。

クォーツといいながらも水晶のカット自体を一から見直して専用のものにしたりシンプルながらとてつもない技術の集合体です。

電波やGPSといった外部に頼らない高精度ウォッチというのは一定の需要もありますし海外の専門家の高い評価も受けています。

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コストパフォーマンス: 18点

今年年差1秒の腕時計が出るというのは業界では皆知っていましたがステンレスで100万、ゴールドで250~300万ぐらいが妥当だろうとうわさしていましたが、チタンで80万円、ゴールドで180万円といい意味で裏切ってくれました。

個人的にはこれだけの手間隙かけて180万円なら全然高くないと思いますが一般的には高いと思います。

一生ものとして考えても後悔のない1本です。まだ売っているようなら一度検討されるのをおススメします。

 

シチズン AQ6010-06A ¥1,800,000 世界限定100本

K18ホワイトゴールド ソーラークォーツ