こんにちは、第三百七回目のレビューはクレドール KUON(クオン) GCLX997です。
新しい手巻きスプリングドライブとなります。
総合評価: 90点
(各項目25点満点)
デザイン: 24点
非常に上品にまとめることが出来ています。文字盤の磁器ダイヤルと全体的な調和が非常に素晴らしいです。文字盤には磁器を採用しています。
磁器といえば叡智Ⅱが有名ですが同じインハウスダイヤルとはいえ工程が違い、インデックスの文字は手書きでなくプリントとなっています。しかしながらプリントした後に焼くので通常の時計の文字盤とは比べ物にならないほどの手間が掛かります。
針は通常のブルースチールではなくグレーになっています。これはこの文字盤専用のもので非常に贅沢です。
外装: 22点
文字盤を強調するためにベゼルは小さくしてます。またブレスレットも非常に手が込んでいて付け心地もとても良いです。ケースとブレスレットの接合が特殊で革ベルトとの互換性はないのですが薄いながらも耐久性も意識したものでしょう。
厚みは10,8mmとベストな厚みとなっています。ケースサイドも流れをイメージした作りとなっています。
ムーブメント: 23点
もともと手巻きスプリングドライブはクレドール専用でしたがいつの間にかグランドセイコーでも採用始めていました。
こちらはグランドセイコー9R31のクレドールバージョンの7R31です。若干デザイン違います。
コストパフォーマンス 21点
グランドセイコーのそれよりも30万円ほど高くなっています。ブレスレットであること、磁器ダイヤルであることを考える妥当ではあるかなと感じます。
日本らしいデザインとセイコー独自の機構ということで十分に買う価値があります。
芸術性と実用性を兼ねた世界的にも珍しいモデルです。