頑張れ国産時計のブログ

国産4大ブランド(セイコー、シチズン、カシオ、オリエント)を実際に販売員の立場からレビューしてます。日本の時計は非常に高品質でありながら価格的にはとてもお得感のあるものばかりですが販売している現場の人間としてもっと評価されるべきだと感じています。是非、これから国産時計を買おうかまた、スイス時計を買おうかという人にも参考になればと思います。

295回 グランドセイコー マスターピースコレクション SBGZ003 頑張れ国産時計のブログ

こんにちは、第二百九十五回目のレビューはグランドセイコー マスターピースコレクション SBGZ003です。グランドセイコーのコレクションでも最上級に位置するシリーズです。

 

 

総合評価: 88点

 

(各項目25点満点)

 

デザイン: 22点

非常にシンプルでありながら非常にこだわった文字盤です。インデックス以外彫りこみしてあり初代グランドセイコーの前期型を思わせるようなところが非常に良いですね。この価格帯でないとこれだけの手間隙はかけられないですね。

 

外装: 22点

pt950を採用して非常に綺麗です。また、バックルも珍しくpt950を採用しています(一部pt900)がこれは結構珍しいことです。

 

厚みは9,8mmと10mmをきったもので非常に付け心地が良いです。

 

ムーブメント: 24点

マイクロアーティスト工房で製造されるムーブメントで、叡智Ⅱとおなじくトルクリターンシステムを搭載しています。パワーリザーブも84時間と非常に長いものとなっています。

 

ビニールで巻いており非常に醜いですが、面取りなど全て手作業で丁寧に仕上げておりブルースチールネジも非常に綺麗です。

面取りもスイス時計よりもより輝くように思います。このあたりは技術の違いか文化の違いか分かりませんが比べてみると面白いです。

 

コストパフォーマンス: 20点

700万円と超高額となりますがこれでもおそらくマイクロアーティスト工房製ではもっとも低価格ではないかと思います。おいそれと買える価格ではありませんが良いものを1本と考えているのであればこのモデル(もしくはクレドールの叡智Ⅱ)検討するのも良いと思います。