こんにちは、第百三十六回目のレビューはグランドセイコー SBGY007です。
雪白文字盤、白樺文字盤に続く第三弾で御神渡りという信州の伝承をモチーフにした独特の文字盤となっています。
総合評価: 88点
(各項目25点満点)
デザイン: 23点
デザインはスプリングドライブでありながらパワーリザーブを裏面に配して非常にすっきりとしたものになりました。御神渡しという真冬の諏訪湖で湖の表面が凍りまるで神様が通ったかのような模様になるものを再現しており神秘的で上品なものとなっています。
表面の凹凸も白樺と同じぐらい立体的で文字盤加工技術ももはや世界的にも最高峰と言えるレベルです。
外装: 21点
薄型の時計の為非常に薄く見せる工夫が施されています。ベゼルの幅を薄くケース全体も突起物をなくしてすっきり薄くさせています。また、自動巻きではない手巻きなのでローター分も薄くなりました。
厚みは10,2mmとグランドセイコーとしては薄いですが一般的な薄型時計と比べると標準的です。しかし様々な外観の工夫によりより薄いように感じます。この辺りはさすがです。
ムーブメント: 23点
伝統的に手巻きスプリングドライブはクレドール専用でしたが今回その掟を破りグランドセイコーに搭載しました。
そのムーブメントは非常に美しい仕上がりとなっています。また、自動巻きとは違いローターなくても美しく見える仕上げとなっています。この価格帯では一見マイクロアーティスト工房製かと思わせるような最高クラスの出来です。
コストパフォーマンス: 21点
スプリングドライブは昔から自動巻きよりも手巻きの方が高いというのもあり価格は90万円台とスプリングドライブの中でも高いほうですが仕上げの美しさやこのモデルだけの文字盤の仕上げなど買う価値のあるものです。今までのグランドセイコーにはない上品さがありますので今までブレスレットの自動巻きモデルを持っていた人へもう一本という意味で良いと思います。