頑張れ国産時計のブログ

国産4大ブランド(セイコー、シチズン、カシオ、オリエント)を実際に販売員の立場からレビューしてます。日本の時計は非常に高品質でありながら価格的にはとてもお得感のあるものばかりですが販売している現場の人間としてもっと評価されるべきだと感じています。是非、これから国産時計を買おうかまた、スイス時計を買おうかという人にも参考になればと思います。

305回 クレドール GBBD981 頑張れ国産時計のブログ

こんにちは、第三百五回目のレビューはクレドール GBBD981です。

クレドール今までよりもさらにアートピース路線に舵を切っていっています。おそらく将来的にはピアジェなんかが競合になってくるのではと思います。

 

 

総合評価: 93点

 

(各項目25点満点)

 

デザイン: 21点

トノー型のデザインに綺麗に収めています。ムーブメントの外周にもエングレービング施されています。

残念ながら丸型ムーブメントを使っているのでトノーのデザインでありながら丸型が見えてしまっているのでここは減点です。

 

外装: 25点

外装特にムーブメントのスケルトンとエングレービングは世界最高峰です。クドールは和彫りといってトンカチで叩きながら少しずつ彫っていくタイプで、スイスは洋彫りといって手の力で彫るものとなります。和彫りはそのままで仕上がるのに対して洋彫りはバリが出るため最後にバフかけしてバリとりしますので彫りが丸くなります。

仕上がりを見たときには圧倒的に和彫りほうが美しいものとなります。

 

厚みは7,2mmとなっています。ステンレスにすれば5mm台で可能だったかと思いますが、プラチナで素材自体が軟らかかったためある程度肉厚にしないといけなかったのでしょう。

 

裏もしっかりとエングレービングが施されています。

 

ムーブメント: 24点

世界最薄クラス1,98mmの極薄ムーブメントを採用しています。世界的に見ても2mmをきるムーブメントは世界的にもわずかです。

この辺の技術力もさすがですね。

 

 

コストパフォーマンス: 22点

定価が400万円を超えるということで決して安くはありませんが、このクラスの相場は概ね600万円以上していることを考えると高くもありません。

このムーブメントを作れる人、組み立てられる人、エングレービング出来る人というのは極めて少ないことから希少性は高いといえます。