頑張れ国産時計のブログ

国産4大ブランド(セイコー、シチズン、カシオ、オリエント)を実際に販売員の立場からレビューしてます。日本の時計は非常に高品質でありながら価格的にはとてもお得感のあるものばかりですが販売している現場の人間としてもっと評価されるべきだと感じています。是非、これから国産時計を買おうかまた、スイス時計を買おうかという人にも参考になればと思います。

219回 グランドセイコー SBGW291 頑張れ国産時計のブログ

こんにちは、第二百十九回目のレビューはグランドセイコー SBGW291です。

こちらは初代44GS(1967年初出)の現代デザインとなっております。

 

 

総合評価: 90点

 

(各項目25点満点)

 

デザイン: 24点

初代44GSのデザインでサイズも36,5mmと当時のものに近いサイズとなっています。

針もあえて細いものにしたりと細部にいろんなこだわりが垣間見えます。今年からミディアムサイズのラインナップを拡充してきましたがこのモデルはクラシカルなデザインからまさにぴったりなものとなりました。

 

外装: 22点

44GS特有の直線的なラグのザラツ研磨はスイス時計ではほとんど出来ませんのでこれだけ見ても高級感が違います。

裏蓋もあえてシースルーバック使用にしていないところも好感が持てます。

 

厚みは11,6mmと9S系としては手巻きにしてローターをはずした分薄くなりました。このデザインに非常に合っています。

 

バックルは取り外ししやすいフォールディングバックルとなっています。このデザインであれば通常のピンバックルで良かったかと思います。

ムーブメント: 22点

ムーブメントは9S64という自動巻きからローターを外したものとなっています。スイスの同格ブランドのロレックスやオメガのように単にローターを外しただけではなく地板自体も変更してドイツ時計のような3/4プレートにも似たものになっています。

 

コストパフォーマンス: 22点

時代を感じさせる優れたデザインのこのモデル、ケースサイズ、デザインどれをとっても非常に価値のあるものといえます。個人的にはバックルをピンバックルにしてもう5万円安くすればもっとよかったかなと思います。

特に限定モデルということでもないですがレギュラーモデルでもなさそうなのであるうちに購入されるのが良いと思います。