こんにちは、第百八十回目のレビューはグランドセイコー SLGA009です。
発売が延期になっているムーブメントでしたがこの度無事に発売となりました。
SBGH005と同様限定ではありませんが極端に入荷の悪いものになっています。
総合評価: 92点
(各項目25点満点)
デザイン:23点
9SA5に続く「白樺ダイヤル」です。こちらのほうがより白に近くSBGA201に近いものとなっています。ただ、こちらも文字盤が非常に立体的で新たなデザインコードエヴォリューション9の特徴であるより立体的なインデックスにより非常に高級感のある仕上がりになっています。
外装:22点
エヴォリューション9コレクションの一環である外装となっています。これは従来のグランドセイコーとはすこし違うデザインコードになっています。
外装で特徴的なのはブレスレットが通常よりも約3mm幅広になったこととブレスレットの駒の厚みも増しました。全体的な重量増にはなっていますが(約15%増)全体的にまんべんなく分散させたことで装着性は驚くほど向上しました。
厚みは11,8mmと従来機よりも07mm~薄くなりました。地味な改良ですが薄くさせるというのはものすごくコストがかかります。
ムーブメント:25点
新開発の9RA2を搭載したスプリングドライブムーブメントです。構造上機械式よりも更に駆動時間の短いスプリングドライブムーブメントを120時間もの長駆動化を実現しました。機械式で考えると180時間~250時間のパワーリザーブに匹敵するぐらいのものではないでしょうか?
また、厚みを1mmも薄くしたというのに加えて歯車を抑えるカバーをしっかりしたものを採用することで衝撃にもかなり強くなっています。
精度も日差0,5秒と従来機の特別調整機と同等のものを通常モデルで出しています。
従来機でも実質年差で1分~2分(機械式だとクロノメータークラスでも年差で30分)なので精度は完璧です。
コストパフォーマンス:22点
100万円オーバーのモデルですが今から予約すると年内納品ギリギリぐらいという超人気モデルです。実機を手に取ることが可能な店舗であれば是非つけてください。
機械的に比べられるものが存在しませんがグランドセイコーの今後10年以上のフラッグシップ機ですので決して高くありません。