こんにちは、第九十六回目のレビューはシチズン エコドライブワン AR5054-51Eです。
デビューした時はバーゼルワールドで世界中の来場者から絶賛と驚きで迎えられました。当時限定モデルとして80万円のものも出ましたがあっという間に完売して飛びぬけたものを作れば国産時計でも100万円以上の商品も売れるということを知らしめました。
それからしばらくは低調でしたが、このモデルが登場してからエコドライブワンは非常に好調なセールスを出しています。
エコドライブワンの全体の半分近くはこのモデルが売れているようにも感じる今年のシチズンのヒット作です。
総合評価: 91点
(各項目25点満点)
デザイン: 21点
ケースを黒にしただけでここまで変貌するのかと驚きました。
配色のバランスも絶妙です。針も艶出しとつや消しをセパレートさせるという雲上ブランドが使う手法をさりげなく採用しています。これはコストはかかりますが視認性と高級感を出すのに有効です。
今までの真面目な印象から冒険したデザインになりとてもかっこよくなりました。
外装: 23点
外装の黒は他社で使うPVDやDLCよりも遥かに強度のあるデュラテクトDLCです。
ブラックコーティングのもので世界一色落ちしにくい仕上げとなっています。
ベゼルにはピンクサーメットをあしらいほぼ傷もつかないものとなっています。
厚みは世界最薄の2,98mm!!ケースよりもブレスレットが薄いというのは凄いです。
ブレスレットは駒が小さく少ししなるようにも作っているので付け心地も非常に良好です。
ムーブメント: 24点
ムーブメントもほぼ全てのパーツを工作機械から自社でつくるという信じられないことをこの時計に行いました。(工作機械まで自社製というのは世界でもシチズンだけ)
クォーツ時計においては後にも先にもこれだけの薄さの時計は出てこないでしょう。まさにクォーツ時計の究極のコンプリケーションです。
コストパフォーマンス: 23点
この時計が40万円台で買えるというのはとてもお得です。
シチズンとして考えると高い部類に入るかもしれませんが、時計全般として考えると破格の安さです。そしてブラックコーティングになったことでいままでのシチズンの客層でないウブロやゼニスなどを購入している人からの購入も多いです。